Should は「~すべきだ」ではない? 執筆者:国際機関広報担当

英単語の意味を一度覚えると、その訳にとらわれてしまうことがある。しかし常に単純に同じ日本語訳に置き換えてよいという訳ではない。簡単な単語こそ注意が必要だ。今回はその一例として、shouldを取り上げてみたい。

学校英語ではまずshouldを「~すべきだ」という助詞として教わる。「~すべきだ」は義務的な意味合いを持つ強い日本語だ。それ故、shouldを強い義務的な言葉と覚えこんでいる方も多いと思う。

ところが、実際のshould はそこまで強い意味合いではなく、英和辞典をひいてみても、「~すべきだ」のほかに「~したらよいでしょう」、「~することですね」という意味が紹介され、「一般にmust やought to より意味が弱い」と注釈が付いている。実際、英文契約書などでは、もっと強い意味のshallが使われることが多い。

Should は義務を伴う意味以外にも、可能性・推量、仮定法、提案、(say、thinkなどの動詞の前に置いて)控えめや丁寧の気持ちを表すなど、多岐にわたる意味合いを持つ。

英語でビジネスやコミュニケーションをする際に、この語感や用語解釈というのは非常に重要になる。Should を常に「~すべきだ」と訳していたら、相手の意図するものと異なるニュアンスで解釈してしまい、ミスコミュニケーションが生じてしまうことも十分ある。まとまるはずの商談が、壊れてしまうこともあるかもしれない。それはShould に限らずすべての単語にいえる。

単語ニュアンスを理解するために、私がよくしていることは1)英和辞典ではなく、英英辞典をひく2)英語ネイティブの方がどのようなときにその単語を使っているのか注意をする(英語ネイティブの方なら誰でもよいという訳ではなく、自分と同じ分野にいる方や類似した学歴を持つ方を特に参考にしている)3)どうしても気になる単語は英語ネイティブの方に聞いてみる ということだ。そして、簡単な単語ほど、訳が気になる場合は辞書を引くようにも心がけている。

英語を母語ではなく、(勉強して習得した)第2言語して使う身としては、少しずつ単語や単語ニュアンスの蓄積を増やしていくしかない。そんなことを思いながら、日々英語で仕事やコミュニケーションをしている。

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