『英文解釈教室』を読み終えて 「受講生編」 執筆者:英語プロ教師

英文解釈教室p.147 S’+分詞

英文解釈教室(正編)はしがきに「同種の構文が他の場所に見られるときは煩雑をいとわず、⇒の記号でその箇所を明らかにしてある。・・・中略・・・これを活用して本書を縦横に読んでもらいたい。※1」とあります。インターネット上でリンクが貼ってある部分をクリックするように、⇒の箇所を参照することで理解がより深まります。

英文解釈教室(正編)を使って一例を示してみたいと思います。

8.2 例題 (1)

I like to think of university life as a comradeship between
older and younger people, all of them being students at heart,
and holding all essential values in common, but with a great
diversity of interest and personal qualities which they share
with each other and contribute to the common good.

p.147の下から7行目にbut with…が「all of them have …(⇒8-2-6)と読めるはず。」と
ありますが、この部分にはなぜそう読めるかの説明がありません。そこで8-2-6(p.146)の解説を見ると、「前置詞にはじまる句がP’になっている」とあります。そして元の文にもどると
but with…が、but all of them have…と読めることがわかります。

butの解釈がポイントです。butを句と句をつなぐ等位接続詞と考えると、being…,holding…と共通関係を見つけることができ、意味上の主語S’(all of them)を
補い、前置詞(with)にはじまる句をP’(意味上の述語)と読むことができます。

このbutが、節と節をつなぐ等位接続詞ではないことに注意してください。
「(At→名詞)S+V…という構成になることは、Atを見た瞬間にわかる※2」という
予想の立て方で、(with→a great diversity)と読んでも、次にS+Vはでてきません。

but with…をbut all of them have…と読むことを確認したあとは、withの前にbeingが省略されていると考え、but all of them are with…と読むこともできるのではないか、などと考えることで英文解釈力がアップすると思います。

※1 英文解釈教室(正編)はしがきp.ⅴ使用上の注意2

※2 英文解釈教室(入門編)別冊p.5下から6~9行目

<全訳(別冊p.18)の検討>

私は大学生活を年長者と若い人々の僚友関係と考えたい。そこではすべての者が①心の底では学生であり、あらゆる本質的②価値を共有してはいるが、ただ関心と個性は非常に多様で、これを彼らはたがいにわかちあい、③共通の善のために捧げるのである。

<試訳>
①本質的には(at heart=in one’s nature)

②価値観(valueを可算名詞valuesとして使っているので具体的に訳したい)

③仲間のために供する(全訳はやや漠然としている)

執筆者プロフィル:家庭教師専門のTOEIC満点プロ教師

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