「ONO消しゴム」 執筆者:鯛焼き

 光陰矢の如し、今月のお話は「ONO」消しゴムについてです。
 兵庫県小野市観光協会が、トンボ鉛筆の「MONO」消しゴムのパロディ版として「ONO」消しゴムを、イベントでの無許可販売を中止へ、という記事からです。

 鉛筆で字を書くことも少なくなりました昨今ですがが、多くの皆様は、小学生や中学生のころ、きっと、お世話になったことがあるのではないかと思います。トンボ鉛筆の「MONO」消しゴム。青白黒のストライプ柄に「MONO」というロゴがあるプラスティック消しゴムです。
 「ONO」消しゴムは、そのストライプ柄を模した上で、「MONO」から1字を削除し、「ONO」(小野)とした「MONO」消しゴムのパロディ版です。

 「MONO」消しゴムのこの青白黒のストライプ柄は、2017年に国内初の「色彩」商標として登録されています。「ONO」消しゴムはこの登録商標に類似している可能性が高く、このため、このパロディを販売する行為は、トンボ鉛筆の商標権を侵害している可能性が高いものと思われます。小野市はこのような事情は判断しての販売中止をしたものと思われます。
 イベントでの一時的な販売ということなので、もしかしたらですけど、小野市さんがトンボ鉛筆さんに事前に相談していたら、トンボ鉛筆さんも面白がって、共同企画になったかもしれませんね。「ONO」消しゴム。

 パロディの商標としては、「面白い恋人」と「フランク三浦」が有名です。「面白い恋人」は「白い恋人」(土産菓子)のパロディで、「フランク三浦」は「フランクミューラー」(時計)のパロディです。「面白い恋人」は関西圏のみに販売地域を限定するという形で和解しています。一方、「フランク三浦」は、裁判でも争いましたが、商標登録になっています。紛らわしい名前ですが、100万円を超える「フランクミューラー」と数千円の「フランク三浦」を間違って購入することもないでしょうというようなことが登録理由の一つになっています。

 パロディだから、面白いから、だから許されるということではないようですのですので、よくよく考えて、ということでしょうか。

以上