Patent:lying open 執筆者:鯛焼き

 特許権のことを英語ではpatentと言います。これはラテン語で、lying openを意味するらしいです。このpatentという言葉が、なぜ、特許権になったのでしょうか。
 その昔のイギリスの話になります。エリザベス女王、シェークスピア、そして、アルマダの海戦で武勲をあげた海賊ドレークが活躍した時代を思い描いてみてください。当時から、イギリスには特許制度があったそうです。当時の特許は、国王が市民に独占的に販売できる特権を授与するというものでした。すべては国王の権威に基づくものです。
 どんな感じかというと、当時の国王が「台湾で流行っているナタデココミルクティの独占販売権をYOUにあげちゃう。」みたいなノリだった、と想像してみてください。
 特権を授与された市民の立場から見ると、この特権は、国王の権威を誇示して、他の市民に、ナタデココミルクティを売らないようにできないと、意味がありませんよね。その権威を見せつける手段として発行されていたのが、Letters Patent というものです。公開状と訳されています。市民に公開することを前提とした書状です。
 皆さんは、こんな光景をみたことがあるでしょうか。手紙を書き終えた後、その手紙をを封書に入れ、その手紙を照らしていた赤い蝋燭を手に取り、その蝋を封にたらし、その上に印を押すのを。古い映画とかで。
 そう、蝋をたらして封をし、その蝋に印を押していたのです。通常の書状には。でも、封を破ってしまうと、折角の印が欠けてしまいますよね。そもそも、中の文書には蝋も印もないし。そんな文書見せられても、だから何っていう感じでしょう。それが仮に国王からの書状だとしても。こんなときに出番となるのが、公開状です。
 封印されていない一枚の紙面に、「ナタデココミルクティの独占販売権を××に授ける。国王××印」とあれば、水戸黄門も印籠のような効果がありそうでしょう。「ははぁ、二度とナタデココミルクティに手出しは致しません。」みたいな。と、いうことで、特許状は、公開状(Letters Patent)という形式をとっていたそうです。
 この公開状(Letters Patent)が転じて、特許権のことをPatent(lying open)と言うようになったとのことです(諸説あります。きっと。)。
 遠い遠いお国の、昔々の、お話でした。