バルセロナの犬 執筆者:Penny(翻訳ジム修了生)

 今月の上旬、出張にあわせて休みをとって10日間スペインで過ごした。スペインはいつか一度は行ってみたいと思っていた国だったので、サクラダファミリアや、グエル公園、カサバトリョ、カサビセンスといったガウディの代表作を巡り、グラナダまで足を延ばしてアルハンブラ宮殿でも半日のんびり過ごせてとても幸せだった。パエリアもチュロスもそれまでに食ベてきたものが別の食べ物だとしか思えないくらい美味しかったし、フラメンコも鑑賞し、世界遺産に登録されているカタルーニャ音楽堂ではニューイヤーコンサートを楽しんだ。それなのに帰って来てスペインで一番印象に残っていることと訊かれて、いちばん初めに頭に浮かんだのは、「犬の多さ」だ。
 バルセロナでは、そこら中で犬を目にした。平日の真っ昼間でも、犬を連れた人たちがランチをしていたり、ショッピングモールの室内でもリードに繋がれた犬がお散歩していたり、街を歩いていて5分間犬とすれ違わずにはいられないというくらい本当にたくさんの犬を見かけた。元々動物は好きだし、子供のころは事情があって飼えないながらも犬図鑑を家族と眺めては、「いつか飼える日が来たら、私はコッカースパニエルがいい」だなんだと夢みていたので、(結局今でも飼ったことはないけれど)犬の多さは嬉しいサプライズだった。気になったので、これを書くためにも調べてみたら、2015年時点でバルセロナの人口162万人に対して、暮らす犬の数は、およそ14万4千頭。つまりざっくり11人に1人が犬を飼っていることになる。“犬口密度”は、面積101.4㎢なので、1420頭/㎢。対して都内23区では、2016年時点で人口は921万人、登録頭数は約32万6千で、単純に計算すると28人に1人が犬を飼っていることになり、面積は619 km² なので“犬口密度”は、527頭/㎢だ。この数値がどこまで正確なものかは別としても、人口と飼育数の比較からみても“犬口密度”からみてもバルセロナに犬が多いというのは間違いない。ただ実感としては、普段の暮らしの5倍くらい犬に出会った気がしたのは、なぜなのだろう。公園やドッグランといった犬がいると思っている場所や時間帯以外でも見かけたせいなのか、ただの私の感覚の曖昧さによるものなのか。
 またまた結論にたどり着かなかったうえに、1月から勘違いしてしまったせいで、担当の4週目に更新が間に合わず5週目になってしまったことをお詫びいたします。