初めてペーパーバックを完読して 執筆者:流浪の会計士

 昨年末、初めてペーパーバックを読みとおすことができました。それは、有名なアガサ・クリスティーのMurder on the Orient Express(「オリエント急行の殺人」)です。
 これまでペーパーバックが読めると楽しいだろうなと思っていて、良かった映画や邦訳書の原作を購入してはみるものの、初めの数ページで挫折してしまったことが何度もありました。実は、この本も、一昨年末に映画とハヤカワ文庫の邦訳を見て購入したのですが、初めの方だけ読んでほったらかしにしてありました。
 しかし、英文精読ゼミを受講し、修了後もゼミのレジュメを少しずつ再読するうちに、もう一度試してみようという気持ちが湧いてきたのです。「気軽に始めてみよう。分からない単語があっても気にしない、だってだいたいストーリーは知っているから。」そうして約2か月後、途中で休んだ時期もありましたが、HARPER版で274ページの長丁場をゴールまでたどり着きました。
 今回最後まで読みとおせたのはなぜかと振り返ってみると、そこには理由がいくつかありそうです。一つは、原作がとっつきやすかったことです。ストーリーをだいたい知っていること、ストーリー自体が面白いこと、単語が比較的平易であることが大きかったと思います。もう一つは、気楽にペーパーバックに向かったことです。今までは、知らない単語のせいで話が分からなくなるのが怖かったのですが、今回は「分からなくても大丈夫」という感覚を持ち続けることができました。さらには、英文精読ゼミを受講したおかげで、長い一文やある程度まとまった文章を読むことに対する耐久力がついたこともあるように感じます。
 ペーパーバックを読み慣れている方にとっては大した話ではないでしょうが、初心者の私には達成感のある嬉しい経験でした。次はどれを読んでみようかと、暇を見つけては書店の洋書コーナーを物色している今日この頃です。