大相撲の話題 その2 執筆者:プレーイングマネージャー

 もう早いもので今年も11月になってしまいました。大相撲の一年の最後を締めくくるのは九州場所です。会場の福岡国際センターには、以前自分の仕事の学会で二度ほど訪れたことがあり、ここが会場なのかと感慨深く思ったことを覚えています。
 以前相撲の話題をブログに書いたのは7月のことでした。その後も横綱稀勢の里は8場所連続で休場して、つい先場所久しぶりに15日間皆勤して10勝5敗の成績でした。今場所も場所前は好調を伝えられていましたが、いざ始まってみれば初日から4連敗し、5日目から休場してしまいました。
 私は、唯一の日本人横綱である稀勢の里をずっと応援してきましたし、また休場が続いて苦しい時期を送っている間も復活を信じて見守ってきました。私は専門家ではありませんので、本来は抜群な力量があって推挙されているはずの横綱が、何かボタンを掛け違えただけでどうしてここまで泥沼というか負のスパイラルに入り込んでしまうのかが、全く理解できません。
 相撲の場合は、他のプロスポーツと異なり、自分から辞めると言わない限りは相撲を取り続けることができます。ただし階級社会ですので、十両以上にいた力士が幕下以下に落ちた場合には付き人がつかなくなったり、また幕下以下は衣食住は保証されますが(力士は〇〇部屋に住み込んでおり、その部屋単位で相撲協会から維持費・運営費が支給されます)、無給となるなどの大きな変化があるため、幕内まで上がるほどの一時代を築いた力士が引退する場合は十両や幕下に落ちる時期が多いです。大関ですら、負け越し、休場を二場所続けると関脇に陥落しますが、横綱だけはどんなに無様な状況を続けたとしても自分が辞めると言わない限り、陥落することもなければ辞めさせられることはありません。
 「横綱相撲」という言葉を聞いたことがあると思います。今更ですが、ネット検索で調べてみたところ、大辞林では「正面から相手を受け止めて圧倒的な力の差を見せつけて勝つこと」とありました。それだけ、横綱は他の力士を圧倒する、盤石な強さが求められます。少なくともこれまでの横綱においてはそうでした。8場所連続で休場してその次の次の場所で初日から4連敗したらその時点で、「横綱相撲」を取ることができていないのですから引退するしかないのではないでしょうか?北の湖だって千代の富士だって貴乃花だって休場が続いたり、負けが込んできたら潔く引退を決断してきました。そもそも、勝って当たり前の横綱が観客からハラハラして見守られたり、同情されるようになったら、それはもう横綱ではありません。この見苦しいといってよい状況にあって、師匠が弟子に引導を渡すことができないという力関係も、どうなのかなと思ってしまいます。私自身としては、もっと稀勢の里の黄金時代が続くと思っていただけにとても切ない気持ちですが、勝負ごとの世界では結果が全てですから、仕方ありません。