「働くってこういうこと」執筆者:Penny(翻訳ジム修了生)

 翻訳ジムを修了してから約1年以上にもおよぶ「就職活動するする詐欺」期間に終わりを告げ、先月から働きに出ている。大学で勉強してきたことや、その後就いていた職業とは畑違いの分野で、さらに英語を使うことはあっても、直接的に翻訳をすることはほぼない。それに対して不安は感じても、不満は特にない。それどころか、毎日人前に出ることが身体に及ぼす好影響と、非常に働きやすい環境に感謝をしながら、日々を過ごしている。とはいえ、30代半ばになって、畑違いの世界に飛び込むことを不思議に感じる人もいて、しかもあまりイメージに合わない業界だからなのか、なぜかと問われても、なかなか納得してもらえるような答えを返せずにいた。そんな時とある人に私の思いを代弁してくれているかのようなコラムを紹介された。
 『「自分に合った仕事なんて探すな」 養老孟司先生の語る「働くってこういうこと」』というタイトルの、6月22日のデイリー新調に掲載されたそのコラムでは、ベストセラー『バカの壁』で知られる養老孟司さんが、続編『超バカの壁』で語る仕事論が取り上げられている。以下一部抜粋させていただく。
 「仕事というのは、社会に空いた穴です。道に穴が空いていた。そのまま放っておくとみんなが転んで困るから、そこを埋めてみる。ともかく目の前の穴を埋める。それが仕事というものであって、自分に合った穴が空いているはずだなんて、ふざけたことを考えるんじゃない、と言いたくなります」※
 私は自分がやりたいことを仕事にしている人を非難したい訳ではもちろんない。私自身好きなことを仕事にしていたこともあるし、その喜びも苦しさも少なからず味わったつもりだ。ここにこれを残しておこうと思ったのは、いつか自分が今いる環境に対して感謝を忘れそうになった時のためだ。

※デイリー新潮より https://www.dailyshincho.jp/article/2018/06220731/?all=1