奇跡のりんご 執筆者 日々わくわく子(時々翻訳者)

ちょっと不思議なりんごの話をここに書き留めておきたい。
猛暑続きの日々、夏場は色々な種類の果物が出てきて楽しい。スイカ、桃、梨、そして今年のりんごも八月末までには出回って来るに違いない。私は果物の中でもりんごが大好きで、日々欠かせないアイテムである。ほぼ一年中食しているが、秋から冬にかけては旬の季節である。しかし、去年の冬は私にとって “不作”の日々が続いた。おいしいりんごに当たらないのだ。いつも選ぶ基準があって、おしりの部分まで赤くて鼻先で良い香りのするものを買うのだが、どういうわけか水っぽかったり、ぼけ味だったりすることが続いた。おいしいりんごが食べたいという思いが(というか食い意地が)つのって、ネットでお取り寄せをしてみようと思い立った。“青森の農家直販の無添加ふじりんご”というキャッチコピーに食指が動いた。注文して数日後、段ボール箱が届いた。開けてみると、赤く新鮮な中ぶりのりんごが11個入っていた。Perfect looking! 早速一番赤いのを選び皮をむく。さぞやおいしいに違いないと一口かじってみた途端…
ゲッ、何だこの味は? りんごの味どころか、何かワラの様な苦い味がする。およそりんごとはほど遠い。とてもそのままでは食べられない。 続く2個目も3個目も同様だった。捨ててしまうのも口惜しく、5個目にいたるまでサラダにしたりヨーグルトをかけたりして、日々何とか消費するしかなかった。が、裏切られた感が強く、思い切って販売元にクレームの連絡をしてみることにした。農家さんの協同組合の様な所に電話をして事情を伝えると、あまり驚いた様子もなく、かつ申しわけなさもない様で(!)返金いたしますとのこと。送料込みの結構よいお値段だったのでよかったなと思いつつ、あっさり受けてくれたので、よくあることなのだろうかと考えた。
そして、いまだに緑っぽいリンゴが6個残っている。どうしようまたサラダにするのかと思いながら、再び皮をむいてがぶりとかじる… えっ何これは? これぞ私が求めた、おいしいみずみずしいりんごの香りがする。嘘のようというか、感動したというか、きつねにつままれた。最初に届いてから、約10日経っていた。この間、暖房のない日の当たらない部屋に置いておいた(その時は冬だった)。その間に追熟したのか?前半のおいしそうに見えた5個のりんごは、口の中がしびれる様な、無農薬のはずなのに農薬かかっているのではないかと疑った位の酷い味がした。しかし、後半のりんごは見事にくつ返り、全てがおいしかった。もう販売元にりんごがおいしくなりましたなどと連絡するのはやめた。始めの半分が最悪の味だったから、その分の補償金をもらったと考えることにした。
どなたか、このりんごのミステリーについて分かる方がいたら教えてください。最後に、果物に関して言えば、災いを転じて福となったけど、もうお取り寄せするのはやめようっと。
たかがりんご、されどりんごの“奇跡的な”お話でした。

(訂正:前回のブログのタイトルが前々回と同じでした。正しくは「読書履歴2017(その2)です。)