小説のなかの翻訳家――『ロゴスの市』(乙川優三郎)を読んで  執筆者:北川知子(出版翻訳者)

「言葉と格闘する大人の小説」という書評の言葉に惹かれた。乙川優三郎の『ロゴスの市』は、ひと組の男女の学生時代(1980年)から現在までを描いた作品だ。主人公はその後文芸翻訳家として、恋人の女性は同時通訳として活躍する。 […]